Third Dish最高の朝食を求めて
最高の朝食を求めて
沖縄本島の中央東部に位置する宜野座エリアは、ビーチだけでなくマングローブ林や野鳥の生息するターイモ栽培地、森林の広がる山原(やんばる)など、ワイルドな亜熱帯の自然を楽しめるエリアに隣接しています。「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 宜野座」では、「OKINAWA NATURE OFFICE(沖縄ネイチャーオフィス)」と協力してゲストのニーズに合わせたさまざまなツアープログラムを提案しています。秋から冬にかけての沖縄は、自然をじっくり楽しむベストシーズン。シェフ特製の「お弁当」を携えて、雄大な自然に抱かれた朝食を楽しんでみませんか?
いざ、国頭村の大滝を目指して
さっそく訪れたのは、国頭村の「比地大滝(ひじおおたき)キャンプ場」。遊歩道が整備され、川遊びなどのアクティビティもできるため幅広い層に人気のトレッキングコースです。ガイドを担当してくれたのは「OKINAWA NATURE OFFICE」の野鳥・自然ガイド、嵩原 建二(たけはら けんじ)さん。宮古島の出身で、琉球大学農学部を卒業後に沖縄県立博物館などに勤務され、現在も研究や書籍の執筆なども手掛ける野鳥の研究家です。
「蒸し暑い夏が終わり、少し気温が下がってくるとフィールドワークには最適の季節です。比地大滝は高さが25.7mと、本島一のスケールです。滝までのトレッキングコースは適度なアップダウンや吊り橋もあるので、さまざまな角度から自然の景観や野生動物の息吹を感じることができます。道中にはヒカゲヘゴやツワブキ、シシアクチ、フウトウカズラなどの植物を見ることができます。綺麗な緑色のアオミオカタニシ、美しいリュウキュウハグロトンボなどの昆虫たち、運が良ければヤンバルクイナやノグチゲラやホントウアカヒゲなど、この地域固有の野鳥も見ることができるでしょう。現在、鳥類は世界で約9000種類が確認されており、日本ではそのうち約640種、そのうちの約520種が沖縄で確認されています。海外では一生の間にどれだけの鳥を見ることができるか、バーディング(野鳥観察)を趣味にしている人がとても多く、野鳥を見るために沖縄へ来るゲストもたくさんいます。生活文化と自然が共存しているこの環境は、環境の多様性と生物の多様性がリンクする場所でもあるのです」
嵩原先生のガイドはわかりやすく、土地の歴史や文化との関わりも教えてくれる。/天然の森は4つの階層で構成されているのがよくわかる。/可愛らしいアオミオカタニシも一生懸命生きている。/幸運にも、1970年に天然記念物に指定されたホントウアカヒゲの雌が目の前にとまる。/25m以上の高低差はなかなかの迫力。流れ落ちる清流の音が心地良い。
ひとさらの文脈
※今回ご紹介したのは、ご宿泊のお客様を対象にしたツアーの一例です。
ご興味のある方は、こちらよりホテルにお問い合わせください。
※ご朝食は季節や気候によりお持ちいただけないこともございます。
読むひらまつ。編集部 飯田健太郎